オルセー美術館開館20周年記念作品 「夏時間の庭」
銀座テアトルシネマに「夏時間の庭」を見に行ってきました。
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この映画で問題提起したかったのは「芸術作品の継承は可能なのか」ということです。
母の75歳の誕生日の日に家族みんなが集まった時、母は長男に自分が死んだあとの遺産の処理を託します。家もコレクションも全てのものをこのまま残したいと考えている長男に「思い出のつまらない昔話は私とともに消えていくの。」と全てのコレクションを美術館に寄贈することを願います。
そして突然の母の死。3人の子供に残された広大な庭と家と貴重な美術コレクション。
親の残した貴重な芸術品にかかる相続税、散逸する貴重なコレクション。これを食い止めるために母の願いどおり、コレクションは美術館に寄贈されます。

オルセー美術館の建物はもともと1900年のパリ万国博覧会開催に合わせて、オルレアン鉄道によって建設されたオルセー駅の鉄道駅舎兼ホテルでしたが、その後長距離列車のターミナル、近距離列車のターミナルなど色々な用途に使われ、また取り壊しの話などありました。1970年代からフランス政府によって保存活用策が検討されはじめ、1986年19世紀美術を展示する美術館として生まれ変わりました。
この映画はオルセー美術館開館20年を記念する作品として、オルセー美術館が撮影に全面的に協力をしました。また、この映画に使われている家具や調度品はほとんどがオルセー美術館や個人の所蔵から貸し出された本物です。
何気なく家に置かれている家具、壁に飾られている絵画、花の活けられている花瓶はそれぞれルイ・マジョレル、オディロン・ルドン、ヨーゼフ・ホフマン、カミーユ・コロー、フェリックス・ブラックモンなどの作品です。
全てが何気なく生活に溶け込んでいるのを見ると、”使ってこその家具、花が活けられてこその花瓶。ただ陳列されているだけのものは輝かない。”と痛感させられました。

映画を見た後、どこで食事をしようかなと思っていたら、テアトルシネマに映画案内のパンフと一緒に「梅の花」のパンフが置いてありましたので・・・
初夏だけの特別ランチ「新緑」をいただきました。e0055176_23383814.jpge0055176_23385360.jpg
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by nhana19 | 2009-06-06 22:53 | 映画
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