東京国立博物館 Ⅰ
東京国立博物館へ特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」 を見に行ってきました。
昨夜の雪、都心では2センチの積雪。わが町も真っ白に化粧されましたが、太陽が昇ると、歩道からはあっという間に雪が消えました。上野のお山の雪もね。
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2001年にアフガニスタンの当時の支配勢力タリバンによって破壊されたバーミヤン石仏について、破壊された瞬間などテレビのニュースで私は見ていました。特に何の感情もなく。
いま平山郁夫氏筆による「バーミアン大石仏を偲ぶ」「破壊されたバーミアン大石仏」を前にして、あの頃の映像が思い出され涙が出そうになりました。
平山氏はタリバンによってなされたこの行為を、”負の世界遺産”として絵に残しました。日本は破壊をやめさせようと最も熱心に働きかけた国だったそうです。
アフガニスタンには貴重な文化遺産が数多く存在しています。2001年、アフガニスタンの文化財復興支援のため、平山氏はアフガニスタンから流出した文化財(文化難民)を保護し、アフガニスタンの国情が安定した時に返還する事業を行うため、流出文化財保護日本委員会(委員長:平山郁夫、事務局:財団)を設置しました。
文化財赤十字構想流出文化財保護日本委員会など、文化財保護の為に、どれだけ平山郁夫氏が力を尽くされたかがわかりました。

「大唐西域壁画」
この絵は、長安からインドまで三蔵法師の辿った道を7枚の壁画にし、7つの場面は朝から夕方にかけての一日の景色として展開されています。平山氏はこれを三蔵法師に捧げました。
昭和55年(1980年)から、平成12年(2000年)12月31日に平山氏が入魂するまで、20年の歳月をかけて制作されました。
玄奘三蔵は法相宗(ほっそうしゅう)の始祖に当たり、現在薬師寺と興福寺が法相宗の大本山になっています。
薬師寺玄奘三蔵院は、絵画殿にある7枚の壁画のうちの1枚「西方浄土須弥山」を本尊としています。絵画をご本尊とすることを”絵身舎利”といいます。
壁画殿の本尊としてヒマラヤ山脈をモチーフに選んだ平山氏は、昭和59年に4000メートルのエベレストビューへ取材を敢行しました。出来上がった作品が・・・
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玄奘三蔵求法の旅をたどる「大唐西域壁画」は、玄奘塔北側にある大唐西域壁画殿にお祀りしています。今度奈良に行った折、是非壁画殿に詣でたいと思います。

10時半前に国立博物館に入り、平成館を出て時計を見たら1時22分。
3時間近く特別展を見ていたことに驚かされました。充実!
by nhana19 | 2011-02-15 21:38 | 展覧会☆コンサート☆観劇
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