宮部みゆき 「孤宿の人」
 大好きな作家の一人 宮部みゆきさん
最初読んだ本は「火車」クレジットカード地獄を題材にした小説で、一気に読みました。
それから手当たり次第に、「蒲生邸事件」「魔術はささやく」「レベル7」「返事はいらない」
「長い長い殺人」「龍は眠る」「模倣犯」「理由」「東京下町殺人暮色」・・・etc・
昨年末友人が「読む本が無いなら・・・」と、貸してくれた本の何冊かが宮部みゆきの時代物。
山本周五郎、藤沢周平の江戸庶民の時代小説は好きだけれど、宮部みゆきのは・・・
と思いながら開いた「堪忍箱」。短編集で、読みやすい。そして止まらなくなりました。
面白いのでつい、「あやし」「かまいたち」「ぼんくら」「本所深川ふしぎ草紙」と読んでしまいました。藤沢周平のように、ただ心温まる優しい市井の人々の話というのでは無く、心の奥底に潜む怪しさ、どろどろしたもの、超自然的なものまでうまく取り込んで、どんどん人をひきつけていく、不思議な魅力を持った小説でした。
友人に借りなければ、自分からは読もうとしなかったでしょう。

そのあと、図書館に予約して借りたのが、「孤宿の人」
e0055176_18205358.jpge0055176_18232171.jpg元勘定奉行船井加賀守守利という罪人を預かることになった丸海藩の騒動を描いています。
あわよくば豊かな丸海藩を取り潰そうと機会をうかがっている幕府と、口実を与えてはいけない
という藩との攻防戦。
”ほう”という女の子を主人公に、宇佐、同心、
和尚様、藩士、市井の人がいろいろな形で
その中に巻き込まれていきます。

「鬼」「祟り」「雷獣」などをうまく利用し、藩の重臣、藩医たちが藩の存続をかけて
知恵を絞りあって出した結末は・・・
ハッピーエンドにならなかったのが心残りでした。
宮部さん ! 死なせてしまう必要があったの?

とても面白いオススメ本です。
by nhana19 | 2006-05-10 23:31 | 読書
<< 久しぶりのディズニーランド ゴールデンウイーク★ありがとう編★ >>