新宿テアトルタイムズスクエアに映画「魔笛」を見に行ってきました。
神童と呼ばれたクラッシックの巨星モーツァルトが生涯の最後に完成させたオペラ「魔笛」は、1791年9月30日、ウイーン郊外のヴィーデン劇場で初めて演じられました。 なぜ生涯の最後の作品かというと、この年の12月5日に35歳で亡くなっているからです。 古代エジプトの神イシスとオシリスを奉る神殿の近くで、王子タミーノが大蛇に追われ逃げてくる。気絶したタミーノを救うため夜の女王に仕える3人の侍女が大蛇を見事に退治する・・・ この序曲から始まるモーツァルトのオペラを、第一次大戦のヨーロッパに舞台を置き換えてイギリスのケネス・ブラナー監督が映画化しました。 塹壕戦のさなか、兵士タミーノは戦場に立ち込める毒ガスに命を狙われる。気絶したタミーノを、夜の女王の侍女を務める3人の従軍看護婦が毒ガスを一掃して助ける・・・・・ 原作のオペラでは大蛇になっているところを毒ガスに変え作っているストーリーは、世界情勢不安定な今の時代の平和へのメッセージなのかもしれませんが、映像もストーリーもなんともちぐはぐで目を閉じていたいとさえ思うものでした。 でも・・・・・ 「魔笛」全22曲のナンバー全てが演奏された本作で、音楽監督と指揮をつとめるのは、世界の一流歌手が競演を切望するというジェイムズ・コンロン。 ザラストロ役には、ドレスデン生まれで世界屈指のバスの一人として知られるルネ・パーペ 夜の女王役は、ロシア生まれのソプラノ歌手リューボフ・ペトロヴァ タミーノ役には、たぐいまれな美声を持つ若手実力派テノール歌手ジョセフ・カイザー など、世界最高峰といわれている歌手が集結していました。 とくに、ルネ・パーペのバスは素晴らしい~♪ Bravo! Bravo! Bravo! モーツァルトの素晴しい原曲と、この作品で音楽監督をつとめたジェイムズ・コンロンさん、そして世界の名だたるオペラ歌手達に救われた作品だったと思いました。 サントラを聞いているだけで十分?・・・
by nhana19
| 2007-07-22 23:50
| 映画
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