今日から上映されている「クライマーズ・ハイ」を見に行ってきました。
クライマーズ・ハイが映画化されると聞いた時、どんな映画ができるのだろうと、期待と不安に胸躍らせながら待っていました。 最近の映画は、小説と映画がだいぶ違っていてがっかりさせられることが多かったからです。小説の映画化なのに、どうしてこんなに小説とイメージの違うものが出来上がるのか、原作者はこれだけ違うストーリーになっているのをよく許したものだ・・・というのが(私にとって)多く、それだったら小説の映画化などと言わなければいいのにと思うことが何度かありました。 1985年8月12日、群馬県御巣鷹山にJAL123便が墜落しました。 当時地元紙(上毛新聞)の社会部記者としてこの事故を取材した作者横山秀夫氏自身が、自らの体験を元に書き上げた小説ですから、まさか小説とイメージの違うものになってはいまいと思っていましたが、思った通りの素晴らしい仕上がりの映画でした。 私が小説の中で想像しえなかった新聞社の中の雰囲気、広さ・・・良く分かりました。 全国紙と地方紙のスクープ争い。抜きネタになるか、誤報になるかのぎりぎりの線。 そういえば今まで、いろいろな新聞社がすっぱ抜き誤報というフライングをしていますね。きっとこんなだったんだ…と想像することができます。 社内でも、ねたみや記者通しの競争、1面トップにするか他ページにするか紙面の奪い合い、広告を紙面のどこに持ってくるかなど、小説と同じように丁寧に描かれていました。 あれから23年たちましたが、私たちは、いつまでもこの事故を記憶に留めなければいけないと思います。。羽田空港の近くに2006年4月安全啓発センターが開設されました。 あの事故以後も、いろいろな航空会社が未だ事故やミスを引き起こしていますが、いつまでも記憶を風化させないためにも、ぜひ一度訪れてみたいとおもいます。
by nhana19
| 2008-07-05 22:17
| 映画
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