妙楽寺秘仏御開帳と房総の文化財
以前、神社仏閣や仏像の見方を講演していただいた山下先生に、千葉のいくつかのお寺の造りや仏像の見方を説明していただきながら回ってきました。
先生の講演でお話を伺っただけではあまりよく分かりませんでしたが、実際にお寺や仏像を拝見し、説明していただいて少しわかりました。
はじめに行ったのは、1年に1回の御開帳時期の妙楽寺です。
一般公開されているために、境内はとても込み合っていましたが、間近に重要文化財の大日如来を拝見することができました。東日本で屈指の大きさを誇ると言うだけあって、どっしりとした立派なお姿でした。脇待として安置されている立像は、向って右には不動明王、左には毘沙門天ですが、左の毘沙門天は”鉈彫り”と呼ばれる技法で作られているそうです。
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「西願寺阿弥陀堂」は、かつて堂の上部はすべて金箔塗り、下部は朱塗りにして金色燦然としてまばゆいため、「平蔵の光堂」と呼ばれていたそうです。平蔵城主平将経が鬼門守護のために建立したといわれています。正面三間側面三間のとても形の美しいお堂でした。
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四方に傾斜する屋根面を持つ「茅葺の寄せ棟造」、垂木(屋根を支えるため、棟から軒先に渡す長い木材のこと)が棟から放射線状に二段に配置されているので「二軒扇垂木(おうぎだるき)」と言うそうです。
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屋根は箱棟形式。屋根の重量を軽減する手法だそうです。
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組物(柱の上にあって、軒(のき)や屋根の荷重を支える装置のこと)は禅宗様三手先詰組、下には粽(ちまき)様式の柱。
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最後に行ったのは、笠森寺観音堂。日本唯一の『四方懸造り(しほうかけづくり)』の観音堂は、国の重要文化財に指定されています。
懸造りとは地盤から柱を立ち上げ、その上に建物を建てる造りのことですが、この観音堂は、山の斜面などではなく四方から長い柱を建ち上げ、岩峰の頂上にお堂を建てているのです。
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長い階段を上がった上にあるお堂の組物は、出三斗(でみつど)(凸っと出ている左方)と平三斗(ひらみつど)(壁に平たく付いている右方)。堂内にはりっぱな虹梁がありましたが、残念ながら堂内は撮影禁止でした。
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山門にはカエルマタ(社寺建築で、梁(はり)や桁(けた)の上に置かれる輪郭が山形をした部材)や撥束(ばちづか)もみられました。
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たくさん教えていただきましたが、私の聞き間違いや勘違いもあるかもしれません。
また機会がありましたら、山下先生の講演会にぜひ参加させていただきたいと思いました。
”百聞は一見にしかず”を実感いたしました。
by nhana19 | 2009-02-08 23:53 | 日々徒然
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