毎日暑くて、出かけるのもおっくう。
本を読んではうたたね、起きて又本を読んで・・・あらもう、夕方?・・・ 先日読んだのが2008年に日経小説大賞を受賞した萩耿介の『松林図屏風』 読み終わって何とも複雑な気持ちになりました。 昨年から今年にかけての、日経朝刊の連載小説『等伯』(安部龍太郎作)を読んだばかりで、それを読んでいたからこそ今年の3月に京都へ行った折、智積院の等伯の障壁画を是非見たいと思ったのでした。 もし先に『松林図屏風』を読んでいたら、「楓図」や「桜図」を智積院に行って是非とも見たいとはそれほど思わなかったかも。 さあ・・・何が違うんでしょう。日経朝刊の連載小説『等伯』の何がそれほど印象深く私を引きつけたのかな~。 きっと、『松林図屏風』では等伯や久蔵の人間性がより人間らしいというか、あさましさ、あからさまさ、欲望がよりリアルに描かれていて、その人間の”あく”の強さが勝ってしまい、「楓図」や「桜図」、彼らの描き上げた他の作品がかすんでしまうのだと思います。 きれいすぎてリアリティーは乏しいかもしれないけれど、『等伯』では絵に対する精進、内面の悩み葛藤、突き進めていく姿がじっくりと描かれていて、そのライン上に作品があり、そんな心で描きあげた彼らの作品はどんなだろう是非見てみたいと思わせるのかもしれません。 他の人物との出会いなども微妙に表現の仕方が違いますが、何処までが本当で、何処までが想像かは私達はほとんど知るすべがないのですから、細かいことは言わず、狩野派全盛のこの時代に長谷川派がこれほどの作品を残しているという現実を愛でたいと思います。 東京国立博物館所蔵、等伯の「松林図屏風」は、来年の1月2日(水)~1月14日(月)の間、東京国立博物館で公開予定だそうです。是非見に行きたいと思います。 それまでに狩野派狩野永徳の本も読んでみたいと思います。
by nhana19
| 2012-08-27 18:11
| 読書
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