朝香宮ご夫妻が、1925年パリにおいて大変感銘を受けた 「アール・デコ博覧会」。
この博覧会をご覧になったご夫妻は、帰国後白金台のこの地に邸宅を建てられました。 博覧会の主要メンバーだったアンリ・ラパン、ルネ・ラリックと宮内省内匠寮の方達との 共同作業でこの邸宅は実現したそうです。 この旧朝香宮邸がそのまま保存され、今の東京都庭園美術館となりました。 はじめに入ったときに目に付いた少女のガラスのレリーフ。 この美術館で、今回8月26日~31日まで、特別に 「夜の美術館」として、夜間開館をするそうです。 夏の夕暮れ、館内に灯りがともる庭園美術館は、 いつもと違った表情を見せてくれるでしょう。 美術館のみで庭園には入れないそうですが、 めったにない機会、是非行こうと思っています。 すっくと立つ少女の美しい姿に見とれましたが、 灯のともった美術館のこのガラスのレリーフの少女が どのように浮き立つか見たいものです。 いままで非公開だった奥の小客室が、今回改修工事完了に伴い、公開されました。 アンリ・ラパンによって部屋の四方に描かれた油彩壁画が、この部屋の特徴だそうです。 手前の部屋にあるのはアンリ・ラパンがデザインした香水塔です。 香水塔というからには、この中に香水をたっぷり入れておくのかしらなんて馬鹿な発想を してしまいましたが、今でいうと「アロマポット」のようなものだそうです。 仕組みはよく分からないのですが、熱によって香りを漂わせるようです。 今回は、ルネ・ラリックの香水瓶やケース、キャンディーなどの砂糖菓子を入れる小箱 ボンボニエールなど可愛いものもたくさんありました。 最近では、紀宮清子さまと黒田慶樹さんの結婚披露宴で、招待客への引出物として 用意されたボンボニエールが話題になりましたが、「」百聞は一見に・・・」で、この中に 金平糖を入れて差し上げるのね・・・と納得しました。 雰囲気を変えて、夕涼みがてら特別夜間公開にも来ようと決めました。
by nhana19
| 2006-08-10 20:59
| 展覧会☆コンサート☆観劇
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