Everyday wonderful day! :読書
2017-02-24T13:54:18+09:00
nhana19
日々徒然・・・
Excite Blog
有川浩さんに夢中!
http://nhana19.exblog.jp/20351451/
2013-04-22T23:44:00+09:00
2013-04-27T09:38:13+09:00
2013-04-22T23:44:18+09:00
nhana19
読書
2~3年前、初めて読んだのは「阪急電車」。大阪時代を思い出して懐かしかったです。
次に「県庁おもてなし課」。本当に高知県には「県庁おもてなし課」があるのかしら?
有川さん、やけに高知県に詳しいけれど、なぜ?
あまりにリアルに描かれているので、これってどこまで本当なの?なんて・・・。
実際あるんですよね「おもてなし課」。そして、有川さんは高知県出身、高知県観光特使でもあるんですよね。となると、小説と、現実が重なる部分多々!
面白くて面白くてワクワク!そこへ夫の同僚が「植物図鑑」面白いって言ってたよというので、図書館で借りて。たしかに面白かった~♪
このへんからかな~♪ 私にとってのブレイク(笑)
自衛隊三部作「空の中」「塩の街」「海の底」を読んで。
夫はこういうのはだめ!・・・と拒否反応が出ましたが、私パラレルワールド大好きです。
三部作はみな面白かったけれど、特におもしろかったのは、「海の底」。
「海の底」の後日談が「クジラの彼」のなかの「クジラの彼」と「有能な彼女」に、「空の中」の後日談が「クジラの彼」のなかの「ファイターパイロットの中の君」に描かれています。
今テレビで「空飛ぶ広報室」放送されているし(まだ読んでいません)、これから「図書館戦争」「県庁おもてなし課」が映画化されます。
本を読んじゃうと、人物のイメージができてしまってちょっと難しいところだけれど・・・
有川浩さんの描く人物像が、皆とっても魅力的。これから読みつぶしていかなくっちゃ。
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小説 『悪の経典』 映画化
http://nhana19.exblog.jp/18739455/
2012-08-27T23:07:00+09:00
2012-08-29T01:07:15+09:00
2012-08-29T00:11:26+09:00
nhana19
読書
東京都町田市にあるという設定の私立高校の英語教師・蓮実聖司が主人公。
蓮実は女生徒からは「ハスミン」と呼ばれ、生徒から絶大の人気があり、PTAや職員の間でも抜群に評判のいい教師ですが、裏では自分に都合の悪い人間を次々と殺害していくサイコパスです。
上巻を呼んでいる時はまだよかったけれど、下巻にはいるともう読めない・・・でもなんとか最後まで読みあげましたが、読後観の悪い本でした。
それが、な・な・なんと…伊藤英明主演で映画化されるとのこと。
最初の爽やか教師のイメージは”海猿”のままでいいけれど、だんだん本性が現れてくる過程はさてどんなだろう。
小説に忠実に描かれるとしたら、かなりおぞましい~~
映画は11月10日から放映されるそうです。
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萩耿介の『松林図屏風』&安部龍太郎の『等伯』
http://nhana19.exblog.jp/18729502/
2012-08-27T18:11:00+09:00
2012-08-29T08:57:42+09:00
2012-08-27T18:11:24+09:00
nhana19
読書
本を読んではうたたね、起きて又本を読んで・・・あらもう、夕方?・・・
先日読んだのが2008年に日経小説大賞を受賞した萩耿介の『松林図屏風』
読み終わって何とも複雑な気持ちになりました。
昨年から今年にかけての、日経朝刊の連載小説『等伯』(安部龍太郎作)を読んだばかりで、それを読んでいたからこそ今年の3月に京都へ行った折、智積院の等伯の障壁画を是非見たいと思ったのでした。
もし先に『松林図屏風』を読んでいたら、「楓図」や「桜図」を智積院に行って是非とも見たいとはそれほど思わなかったかも。
さあ・・・何が違うんでしょう。日経朝刊の連載小説『等伯』の何がそれほど印象深く私を引きつけたのかな~。
きっと、『松林図屏風』では等伯や久蔵の人間性がより人間らしいというか、あさましさ、あからさまさ、欲望がよりリアルに描かれていて、その人間の”あく”の強さが勝ってしまい、「楓図」や「桜図」、彼らの描き上げた他の作品がかすんでしまうのだと思います。
きれいすぎてリアリティーは乏しいかもしれないけれど、『等伯』では絵に対する精進、内面の悩み葛藤、突き進めていく姿がじっくりと描かれていて、そのライン上に作品があり、そんな心で描きあげた彼らの作品はどんなだろう是非見てみたいと思わせるのかもしれません。
他の人物との出会いなども微妙に表現の仕方が違いますが、何処までが本当で、何処までが想像かは私達はほとんど知るすべがないのですから、細かいことは言わず、狩野派全盛のこの時代に長谷川派がこれほどの作品を残しているという現実を愛でたいと思います。
東京国立博物館所蔵、等伯の「松林図屏風」は、来年の1月2日(水)~1月14日(月)の間、東京国立博物館で公開予定だそうです。是非見に行きたいと思います。
それまでに狩野派狩野永徳の本も読んでみたいと思います。
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「忘れられた花園」 ケイト・モートン
http://nhana19.exblog.jp/17388635/
2012-02-17T23:10:00+09:00
2012-02-18T10:58:22+09:00
2012-02-18T09:57:39+09:00
nhana19
読書
「忘れられた花園」 ケイト・モートン
第一次大戦前夜の1913年、オーストラリアの港にロンドンからの船が到着しました。
すべての乗客が去った後、埠頭に取り残された一人の幼い少女。
トランクの中身は、わずかな身の回り品とお伽噺の本が一冊。
どういう事情で地球の反対側に、一人でたどり着いたのか・・・
名前すら分からないこの少女を、埠頭に勤めていたオーストラリア人夫婦が引き取り、ネルという名前を付けて育てます。
この物語は、オーストラリアで生きたネルの物語、ネルの孫のカサンドラの物語、そして19世紀末から20世紀初頭を生きたネルの母・祖母・「おはなしのおばさま」を含めたイギリスコーンウオールのブラックハースト荘の住人たちの物語です。
この3つの物語が100年を行きつ戻りつ、「なぜ一人でオーストラリアにたどり着いたのか?」「本当の名前は?」「なぜ誰も迎えに来なかったのか?」「なぜ・・・?」の謎解きをしながら、ネルはどこまで自分自身の謎を解けたか、ネルの孫のカサンドラは100年の歴史の謎をすべて解けたと納得したのだろうか・・・?・・・
3つの物語の中で、少しづつ重なり合う部分があって、私自身「ああ、あれがそうだったの?」と、何度も戻りながら読みました。
今回は筋を追うばかりでしたが、イギリスのその時代や背景、イギリスコーンウオールのブラックハースト荘の花園を心に膨らませながら、もう一度ゆっくり読んだなら、また新たなる発見が得られそうです。
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小説 「阪急電車」
http://nhana19.exblog.jp/10378344/
2009-06-06T09:54:00+09:00
2009-06-06T09:55:27+09:00
2009-06-06T01:52:56+09:00
nhana19
読書
大阪に住んでいたころ、阪急電車はよく利用しました。
えんじ色のいい感じの電車でした。
京都に行く時は阪急京都線、神戸に行く時は阪急神戸線、宝塚に行く時は阪急宝塚線。
でも、今津線は一度も利用したことがありませんでした。
千里に住んでいましたから、宝塚に行きたかったら阪急宝塚線を利用すればいいし、西宮北口に行きたかったら阪急神戸線に乗ればいいし、今津まで行く用事なんて・・・なかったな~~
この本を読みながら、”え!もう宝塚ファミリーランドは閉園したの?”・・・そういえばだいぶ前にそんなニューステレビで見たかな?
宝塚南口近くの武庫川の中州に『生』と石で作った文字が・・・この文字は阪神大震災からそれなりの年数が経過したということで、地域再生の願いを籠めてアートとして積み上げたものらしいようです。
「甲東園は関西の有名私立大学の最寄駅なので・・・」とあればどこの大学?「関西学院大学」なんですね。
阪急電車の中でのいろいろな出会いと人間模様が、車窓とそれぞれの駅をからめて描いてあります。
読んでいてとっても楽しくなりました。会話が大阪らしい~♪
「小林(おばやし)」に行ってみたくなりました。今度大阪に行った時に今津線に乗って、小林で降りて街を散策し、武庫川の中州も見てみたいし、甲東園でも学生の街の雰囲気を味わってみたいし。
宝塚駅から花の道を通って宝塚劇場にも行ったわよね~あの花の道は今どうなっているのかしら。
本を片手に『今津線沿線の旅』やってみようと思います。
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雨も楽しからずや
http://nhana19.exblog.jp/10327945/
2009-05-28T22:07:00+09:00
2009-08-16T22:44:23+09:00
2009-05-28T22:07:22+09:00
nhana19
読書
図書館でリクエストしていた東野圭吾の「聖女の救済」海棠尊の「医学のたまご」と「ひかりの剣」、友人が貸してくれた東野圭吾の「宿命」、新津きみよの「トライアングル」とこの10日ほど本を読みふけりました。
リクエスト本は別にして友人が貸してくれた2冊は全く知らない本でした。
友人に借りることによって違うものを知ることができておもしろかったです。
新津きみよの「トライアングル」はテレビのドラマでやっていたようですが、知らないでいて良かった。
昨年の「流星の絆」も今の大河ドラマ「天・地・人」も、本とはかけ離れていてずいぶんがっかりしました。本と小説は別物と割り切って読まないと悲しくなってしまうものが多すぎます。
たまには本とドラマ(映画)のイメージがぴったりの配役や流れというのもあるのですけれど。
海棠尊の「医学のたまご」は海棠ワールドの中でどの辺に位置するのかなと思いながら読んでいて、あの子がこんなに成長して…これ以上はこれから読む人のためにシークレット。
ちょっと感動しました。
海棠尊の小説には今の医学界の問題点が常に指摘されていて、一生懸命メッセージを発信しているのがよく分かります。]]>
おくりびと・・・そして、余談
http://nhana19.exblog.jp/9801733/
2009-03-10T10:49:00+09:00
2009-03-10T11:06:29+09:00
2009-03-10T10:48:30+09:00
nhana19
読書
昨年映画を見ていないので話題についていくことができず残念に思っていたら、本を借りることができました。
モックンが15年前にインドを旅行したとき、ガンジス川に流れる死体を目の当たりに見て死生観について深く考えるようになったということです。
帰国後、青木さんの「納棺夫日記」を読み、青木さんとの交流が始まって15年の歳月をかけてモックンの願いの映画化が実現したということでした。
納棺夫という職種が存在し、どのような仕事内容かと言うことも初めて知りました。
考えてみたら、私の両親も親戚もみんな病院で亡くなっているので、看護婦さんがそのような処置をしてくださいました。
亡くなった後、このように心をこめて送り出していただけたら嬉しいですね。
こんな話をしていたら、「そういえば・・・」とこんな話を耳にしました。
コンビニがはやりだしたころから亡くなった人の体が腐りにくくなったと。昔と比べて、死体が腐りにくくなったというのです。
ようするに、防腐剤、保存料の入ったお弁当や加工食品が増え、コンビニで24時間手軽に手に入るようになったので、そのころからそのような現象が起きだしたということです。
防腐剤、保存料は体からなかなか抜けず、それが蓄積され亡くなっても腐りにくくなったということでしょう。
このごろ景気が悪くなりスーパー、コンビニ、お昼時の会社周辺でも、安いお弁当がたくさん売られ人気です。お弁当のごはん、おかずには当然のように何らかの防腐剤、保存料が入っています。家庭で作る食事のように、作ってすぐ食べるというわけにはいかないので当然かもしれませんが。
コンビニエンスストアは英語の”convenience”日本語の”便利”から来ています。
本当に便利な世の中になりましたが、こういう現象も起きているのだとちょっと考えて、添加物まみれ(?)になっている自分の体を見直してみることも必要かと、こんな話を聞いて思いました。 ”余談”でしたね・・・]]>
おそろし
http://nhana19.exblog.jp/8610294/
2008-09-28T00:34:00+09:00
2008-09-30T23:12:20+09:00
2008-09-14T00:35:36+09:00
nhana19
読書
知人が宮部みゆきの「おそろし」を貸してくれ、こんな本もよかったらと貸してくれたのが・・・
『おそろし』 宮部みゆき ☆☆☆
”三島屋変調百物語事始め”の副題があり、叔父の三島屋に預けられた娘おちかが叔父の勧めで江戸中から集められた不思議な問わず語りを聞くうちに、閉ざした自分の心も開いていくという話ですが、最後にあれ?こんなのあり?真剣に読んでいったのに最後でずっこけ。
『瞽女の啼く家』 岩井志麻子 ☆
”瞽女という呼び名は、白拍子の呼び名「御前」から来たもので、悪い名前、いやしむ呼び名ではありません。と言って褒め、崇め、奉る呼び名でもないのです。「美号をもって憐れむ」そんな言い回しのある呼び名だそうです。
「後ろに何かおると思わんか」「いわれてみりゃ、そねえな気がする」・・・目の見えない分、物の怪や死者の気配を感じ取ってしまうお芳。
読んでいると肌が泡立つような、後ろを振り向くとなにかが・・・私には心眼はありません(笑)
『あやしうらめしあなかなし』 浅田次郎 ☆
”七つの優霊物語”とありますが、読後に後味の悪い本でした。
「鉄道員」に収録されている「角筈にて」「うらぼんえ」などは死者との優しい邂逅があるけれど、この本は生きている側の死者に対する執着がおぞましい~~かな?!
『夜市』 恒川光太郎 ☆☆☆☆
ふと別の世界に紛れ込んでしまった人の不安さ怪しげさがとてもよく出ていて、そういえば子どもの頃、今と違ってほの暗い照明のなかで、電球が揺れるたび屋台やキャラクターのお面に影ができ、ゆらゆら揺れてちょっと心が不安になった記憶がよみがえりました。
「風の古道」も同じように、人間が入ることができない古道に入り込んでしまった少年と古道の世界で生きる若者レンとの10日ほどを描いています。幻想的で、優しくて、心惹かれました。
『死後結婚』 岩井志麻子 ☆
怖い題名。韓国の地方に残る死者をを弔うための古い風習、とはいっても京雨子の見る幻想も、作家・北城清香の死も、読んでいて耐えられない。そして最後のあっけなさ…何?
『怖い絵』 中野京子 ☆☆☆☆☆
とても面白かったです。
中野京子さんは、絵は単なる写生ではないと言っています。
寓話として読み解く絵もあれば、ギリシャ神話や宗教に照らし合わせた絵画もあります。
風刺画もあります。
普通の何気ない絵でも、画家の居た社会、当時の画家の生活背景、描くときのモデルに対する画家の心情など、歴史をしっかり勉強しなければ理解できないことがたくさんありそうです。
肖像画は特に、画家のモデルに対する心情が出ているそうです。
美術館で1枚の絵の前で長時間立ちつくすことはできませんが、この本を読んで絵画を見たら、より楽しめると思います。絵画の見方が広がりました。
自分で選ぶ本は好みが偏ってしまいますが、人から借りて読むといろいろなジャンルの本が読めるので面白いです。
でも、ホラーは私には向かないな~岩井志麻子さんは私向きではないと痛感しました。]]>
「楽園」 宮部みゆき
http://nhana19.exblog.jp/8487649/
2008-08-19T12:29:00+09:00
2008-08-19T14:03:07+09:00
2008-08-19T12:29:55+09:00
nhana19
読書
食事も食べず(でも食事の用意はしなければ)、掃除もせず、眠気と闘いながら今日はここまで・・・という具合です。
「楽園」にはあの「模倣犯」の中で大活躍したフリーライター・前畑滋子が再び登場しています。
フリーライター前畑滋子のもとに奇妙な調査依頼が舞い込み、そこから16年前に起きた少女殺人事件の 全貌が明らかになっていきます。
もう亡くなっている等君という12歳になる子に予知能力がありそれを画用紙に描いていたというのです・・・ 予知能力、サイコメトラー、現代の社会の問題点、親子・人間関係、人間の深層心理など宮部みゆきの世界を十分に楽しませてもらえます。
「楽園」を読まれるときはぜひ「模倣犯」から読んでください。
宮部みゆきさんの受賞、候補作品です。
1987年 -『我らが隣人の犯罪』で第26回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。
1988年 -『かまいたち』で第12回歴史文学賞佳作に入選。
1989年 -『魔術はささやく』で第2回日本推理サスペンス大賞を受賞。
1991年 -『龍は眠る』で第105回直木賞候補。
1992年 -『龍は眠る』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。
1992年 -『本所深川ふしぎ草紙』で第13回吉川英治文学新人賞を受賞。
1993年 -『火車』で第6回山本周五郎賞を受賞。同作で第108回直木賞候補。
1996年 -『人質カノン』で第115回直木賞候補。
1997年 -『蒲生邸事件』で第18回日本SF大賞を受賞。第116回直木賞候補。
1999年 -『理由』で第120回直木賞を受賞。同作で第18回日本冒険小説協会大賞
国内部門大賞を受賞。
2001年 -『模倣犯』で第55回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
2002年 -『模倣犯』で第5回司馬遼太郎賞と芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
2007年 -『名もなき毒』で第41回吉川英治文学賞を受賞。
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読書の効用?
http://nhana19.exblog.jp/7994677/
2008-05-23T21:15:00+09:00
2017-02-24T13:54:18+09:00
2008-05-23T21:16:12+09:00
nhana19
読書
浅田次郎の「蒼穹の昴上下」「珍妃の井戸」そして「中原の虹4巻」全て読み終わりました。
蒼穹の昴では 貧しい糞拾いの少年・春児(チュンル)が占い師の予言を信じ、科挙の試験を受ける同じ村の幼なじみの兄貴分・文秀(ウェンシウ)に従い都へ。
そこで浄身し、京劇の踊り子になり西太后に可愛がられ出世していく・・・
「珍妃の井戸」では寵愛を一身に受けた光緒帝の側室珍妃は誰によって殺されたのか?
そして「中原の虹」 貧しさゆえにすべてを捨て張作霖のもとで馬賊になった春児の兄春雷、張作霖、袁世凱、徐世昌、宋教仁、張 学良・・・梁文秀は 梁啓超がモデルと言われているし、実在の人物と歴史の中にうまく織り込ませた架空の人物、私のように歴史を知らないものには、誰が実在し、誰が実在しなかったのか、あまり分からないのです。
でもって、深く詮索せず大まかな歴史の流れだけをとらえ、小説としてだけ読みましたが、歴史を知って読んだらもっと面白いんだろうな~と思いました。
先日は奥田英朗の「家日和」を読んでいて、「人間到る処青山在り」という言葉が出てきました。さあこれをどのように読むのでしょう。
恥ずかしながら私は「にんげんいたるところせいざんあり」と覚えていました。
この言葉の意味も、人には、どこにでも青く茂る草原(憩える所。心安らぐところ)はあるものだから、悲観的にならず気持ちをゆったり持ちなさい・・・的な解釈を勝手にしていました。
無知とはなんて恥ずかしいことでしょう。人前でこんな解釈を言わなかっただけまだ良かった。「人間」を、”にんげん”ではなく”じんかん”と読みます。”世の中”という意味だそうです。
青山とは、青い草原ではなく”お墓”のことです。
故郷だけが骨を埋める土地とは限らない。世の中何処にでも、骨を埋める場所がある。 という解釈が正しいそうです。
小説で歴史を教えられ、小説で正しい言葉の意味を教えられる。小説の言葉が深く心に染み込み、安らぎや、人生の一つの歩み方を教えられる・・・
「人間到る処青山在り」・・・夫には、え!君そんなことも知らなかったのという目で見られ。
これから孔子、孟子、荀子なども読んでみようかしら、などと思いました。
もっと勉強しなくっちゃね!
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カシオペアの丘で
http://nhana19.exblog.jp/7208138/
2008-02-06T23:42:00+09:00
2008-02-09T12:25:06+09:00
2008-02-06T23:40:20+09:00
nhana19
読書
「カシオペアの丘で」の”下”は泣きながら読んでしまいました。
今までひたすら故郷に背を向けて生きてきたシュンがガンを宣告されたその日、偶然見ていたテレビに懐かしいカシオペアの丘が写っていた。小学5年生のときに星降る丘で集った4人は、悲しい事件がきっかけで、30年ぶりに運命の糸に手繰り寄せられるようにカシオペアの丘で再会し、それぞれの過去と向き合う。
「ゆるしたい相手を決してゆるせずに生きていくひとと、ゆるされたい相手に決してゆるしてもらえずに生きていくひとは、どちらが悲しいのだろう」――
「せんせい、ぼくはゆるしてもらえるんでしょうか。トシとミッチョにゆるされて、しぬことができるんでしょうか。」 ・・・・・・・・「あなたがあなたをゆるせばいいんですよ」
ガンを宣告されたシュンが幼馴染の一人に言う言葉・・・・・・
「ユウちゃん知ってるか?末期がんの人間が死ぬまでには5つの段階があるんだ。
俺も本で読んで知ったんだけど、最初は否認。そんなはずはないと打ち消すわけだな。
次に怒りが来る。何で俺だけが、って思う。 それから取引。もしも奇跡が起きたらなんでもしますって神頼みだ。 その後に抑鬱。もう気力を失って、でも最後は受容だ。
自分の運命を受け入れるしかないって気づくわけだよ。」
これはエリザベス・キューブラ・ロスの「死ぬ瞬間」に書いてある言葉です。
いずれ死ななければならない私達に、「カシオペアの丘で」は家族や友人がどれほどかけがえのない存在であるかを教えてくれるとともに、死んで行く時の心のありようをも教えてくれています。]]>
千の風になって
http://nhana19.exblog.jp/5191575/
2007-02-20T14:23:00+09:00
2007-02-22T00:21:10+09:00
2007-02-20T14:40:24+09:00
nhana19
読書
いました。その詩に曲がつけられ、昨年頃から急に話題になりはじめました。
いろいろのドキュメンタリーが放送され、私は見ていないのですが、昨年末の紅白歌合戦で
キムタクが朗読し、秋川さんが歌われたと聞きました。
なんと言う偶然でしょう。そのCDをこの2週間で二人の友人からいただきました。
一人からは秋川雅史さんのCDを、もう一人の友人からは新井満さんのCD付きの本を。
さっそくCDを聞いてみました。
秋川さんの朗々とした声もすばらしいのですが、さらりとそして素朴に歌っている新井満さん
の声は、私の耳に風のように届きそして周りに漂いました。
(画像は新井満さんの本よりいただきました)
この英語詩はいつ誰が書いたのか、いろいろな説がありますが分からないそうです。新井さんは、友人の奥さんが亡くなった時の追悼文集に載っていた訳詩を見て、原詩を手に
入れ、それを「自分が翻訳したらどんな具合になるだろう」と、イメージを心に膨らませながら
詩を作られたそうです。この詩に曲をつけて私家盤のCDにして友人に送り、友人の奥さんを
偲ぶ会の席上で初めて披露されたそうです。
1977年、映画監督のハワード・ホークスの葬儀で、俳優のジョンウェインがこの詩を朗読。
1987年、マリリン・モンローの25回忌のとき、ワシントンで行われた追悼式の席上で朗読。
2001年、9月11日ニューヨーク同時多発テロ事件の当日、世界貿易センタービルの高層階
にあるレストランでシェフをしていたクラークさんは崩壊したビルと運命を共にしました。
その翌2002年9月11日、クラークさんの娘ブリッタニーさんがこの詩を朗読しました。
アメリカでは以前から、悲しみの場面でよく朗読される詩だったそうです。
私たち日本人が知るずっと昔から、世界では長い間語り継がれてきたのでしょう。
私たちの命が無くなるのではなく、実は風に姿を変えてみんなの周りにいるんだよという発想
は、輪廻転生に通じるものがあり、新井満さんは”生命は永遠に不滅”と書いています。
私もそう思いたいです。この本を贈ってくださった友人に感謝です。
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読書の秋 「青空文庫」
http://nhana19.exblog.jp/4528601/
2006-11-11T14:27:00+09:00
2006-11-11T21:23:17+09:00
2006-11-11T14:27:34+09:00
nhana19
読書
先日、サークルの方から『青空文庫』というのを教えていただきました。
著作権の消滅した小説、詩、評論等を収録してある無料のインターネットの電子図書館です。
早速開いてみて、感激してしまいました。
夏目漱石、森鴎外、宮沢賢治、太宰治、中原中也、萩原朔太郎、紫式部、鴨長明・・・
ドストエフスキー、オーヘンリー、エドガーアランポー、グリム兄弟、アンデルセン・・・
たくさんの著作権の切れた作品がありました。
著作権には保護期間が設けられています。
期間中は著作権の権利を主張できますが、期間が過ぎると権利が無効となり、以後は社会
全体の公有財産(Public Domain)となります。
著作権に関する国際条約(ベルヌ条約)では、著作権の保護期間は、著作者の生存期間
および死後50年間であり(各国がより長い保護期間を設けることも認めている)、日本はこれ
に合わせて、2004年の改正で映画とアニメが公表後70年に延長された以外は、死後50年
となっています。
しかし、米・英・独・仏などの欧米諸国は、1990年代に70年間に期間延長しており、共同
声明は、日本もこうした動きにあわせて70年に延長すべきだと主張しています。
日本でも、日本文芸家協会など著作権関連16団体でつくる「著作権問題を考える創作者
団体協議会」は、今年の9月22日、著作権の保護期間を現在の死後50年から死後70年に
延長することを求める共同声明を発表、文化庁に対し要望として提出しました。
イメージを損ねたり、利益のために使う人が出てくるからでしょうか? 保護期間を延長する
ことにどれだけの意義があるのか疑問に思います。
まだ日本では著作権50年なので、私たちの記憶に新しい方たちの本が、もうインターネット
上で読むことが出来るわけです。
実際、ページをめくりながら本で読むのと違って、インターネットで文字を読んでいくという
ことは、とても疲れることです。そして最初はなかなか頭の中に入っていきません。
アンデルセン、グリム兄弟、オーヘンリーなど、一作が短いものから読み始めました。
わざわざ買って読むほどではないけれど・・・ 小さい頃読んでいた絵本が懐かしくて・・・
から初めて”インターネットで読む”ことに慣れていこうと思っています。
太宰治の、「走れメロス」「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」 ワイルドオスカーの
「幸福の王子」も読みました。 大分慣れてきました。 今はまだこの程度。
「源氏物語」は与謝野晶子訳のがありました。徐々に読んでいこうと思っています。
秋の夜長、ふと本を読みたくなった時、その本が手元にないとき、検索してみてください。
面白い本が見つかるかもしれません。
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「その日の前に」
http://nhana19.exblog.jp/4012879/
2006-08-19T09:58:00+09:00
2006-08-19T10:54:47+09:00
2006-08-19T09:58:48+09:00
nhana19
読書
「その日の前に」 重松清
何事もなく過ごしていた日々が突然途切れる。
さして貴重とも思っていなかったいままでの日常が失われるのを知った時
人間はいままで過ごしてきた日々をとても貴重なものに思うのでしょう。
子供時代過ごしてきた故郷に帰り、結婚して初めて住んだアパートに行き、
過去に過ごしてきた日々をたどり始めます。
この国をはなれるのだと思ったら、
この国の人たちがみんないい人に思えた
うるさい子供にも頬を寄せたい
展覧会の絵のように
私は何度も振り返った
この詩が誰のもので、どんな状態で書かれたものだったのか、私は忘れてしまいました。
きっとどこかの国を訪れ、帰りの飛行場で思った気持ちかもしれません。
詩文も正確ではないかもしれませんが、子供のころ心に留めた詩でした。
余命いくらという死の宣告を受けたとき、人間はこんな気持ちになるのでしょうか。
「ひこうき雲」「朝日のあたる家」「潮騒」「ヒア・カムズ・ザ・サン」「その日のまえに」「その日」
「その日のあとで」 これは普通の短編集ではなく、連作短篇集です。
「おかげさまで、いい迎え火が焚けました。シュンもこれで、道に迷わずに帰ってきますよ。
何しろ初盆ですから。」
夏の花火大会にはこのような意味もあったのですね。
この小説を読んで、1日1日がどんなに貴重でかけがえのないものであるか、
いとしいものであるか、限られたものであるか考えさせられました。
いつかは去らなければならないのですから、意識しながら、かみ締めて、この時間を
過ごしたいです。]]>
宮部みゆき 「孤宿の人」
http://nhana19.exblog.jp/3326938/
2006-05-10T23:31:00+09:00
2008-08-19T13:57:44+09:00
2006-04-29T16:31:48+09:00
nhana19
読書
最初読んだ本は「火車」クレジットカード地獄を題材にした小説で、一気に読みました。
それから手当たり次第に、「蒲生邸事件」「魔術はささやく」「レベル7」「返事はいらない」
「長い長い殺人」「龍は眠る」「模倣犯」「理由」「東京下町殺人暮色」・・・etc・
昨年末友人が「読む本が無いなら・・・」と、貸してくれた本の何冊かが宮部みゆきの時代物。
山本周五郎、藤沢周平の江戸庶民の時代小説は好きだけれど、宮部みゆきのは・・・
と思いながら開いた「堪忍箱」。短編集で、読みやすい。そして止まらなくなりました。
面白いのでつい、「あやし」「かまいたち」「ぼんくら」「本所深川ふしぎ草紙」と読んでしまいました。藤沢周平のように、ただ心温まる優しい市井の人々の話というのでは無く、心の奥底に潜む怪しさ、どろどろしたもの、超自然的なものまでうまく取り込んで、どんどん人をひきつけていく、不思議な魅力を持った小説でした。
友人に借りなければ、自分からは読もうとしなかったでしょう。
そのあと、図書館に予約して借りたのが、「孤宿の人」
元勘定奉行船井加賀守守利という罪人を預かることになった丸海藩の騒動を描いています。
あわよくば豊かな丸海藩を取り潰そうと機会をうかがっている幕府と、口実を与えてはいけない
という藩との攻防戦。
”ほう”という女の子を主人公に、宇佐、同心、
和尚様、藩士、市井の人がいろいろな形で
その中に巻き込まれていきます。
「鬼」「祟り」「雷獣」などをうまく利用し、藩の重臣、藩医たちが藩の存続をかけて
知恵を絞りあって出した結末は・・・
ハッピーエンドにならなかったのが心残りでした。
宮部さん ! 死なせてしまう必要があったの?
とても面白いオススメ本です。
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